施工例 - デザインリフォーム『大切なおうちを世界に一つだけの特別な空間にします。』

施工場所

大阪府堺市西区

工期

3ヶ月

施工内容

建物が完成してから約30年以上経つ、本格的な和風住宅のリフォーム工事でした。
入り口には大きな門屋があり、そこには欅の鏡板の門が設置されており、玄関では敷台が設置されている本格的な木造住宅でした。
私たちが、普段の工事でなかなか見ることができないような木材の贅を尽くした和風住宅をリフォームさせていただくのに細心の注意を払いました。
今回のリフォーム工事は、今まであった台所・和室・応接室・ダイニングルームを一体化して大きなLDKにする工事がメインの仕事であり、RCで作られたお風呂の入れ替え工事や、今まで寝室として使っていた十畳の和室を洋室（寝室）への作り替え工事、そして洗面スペースの増改工事が主な仕事でありました。
壁が全て土壁で組まれており、解体するのに土埃がかなり立つため、養生には万全の注意を払い、手作業で解体する事にしました。和室には掘炬燵が設置されていたため枠組みを外し、基礎を補強、根太組みなども考えた上で床剛性を持つように工事を変更し、その上に床暖房を設置いたしました。
和室とダイニングの間には24センチ角のヒノキの無垢材の大黒柱が設置されていてそれを撤去、屋根の組み方も特殊な組み方であり（丸太を使った工法で昔の木造民芸住宅）ました。
ダイニングスペースの上には格子天井が組まれており、その材料も素晴らしく解体するのが本当にもったいないなと思わせるようなお住まいでした。
今までの和風住宅の土壁による隙間風の侵入を防ぐため、内部に気密シートを貼ることにより、すきま風防止できたと考えています。
お客様のご要望は、小さなお子様もいらっしゃるためいかに住みやすさ、和風住宅のため風が通るのでどのように寒さを防ぐのか、また共働きのための日常の洗濯などが便利に使えるのか、収納スペースをいかに大きくするのかということが大きな課題でした。
6月から打ち合わせを始め、約5ヶ月打ち合わせを行った上で12月から解体工事に着手し、工事が完成するまで約4ヶ月のリフォームの工事となりました
キッチンをどのような形にするのかを、最初に決めたわけですが、どうしても今までの建物の構造上、柱を撤去しなければいけなくなりましたが、構造から考えると柱が撤去できないため、柱をアクセントとして残す工法を2カ所で採用しました。
とても素敵なヒノキの大黒柱であったため、できるだけその素材を有効に生かした上で完成させたい。今まで隠れていた節が見えてくるため、見た目を合わせるためにヒノキの挽板を張り、仕上がりの色を何度も行った塗装工程で調整させていただいきました。
キッチンは、パナソニックのショールームに行き、お客様に選んでいただきました。ただ単なるアイランド型のキッチンを入れるだけではなく、台輪のところにステンレスを張り込み、まるでキッチンが宙に浮いているような形に仕上げました。
カップボードにおいてもメーカー既製品ではなく天板を外し、人造大理石を貼ることによりまるで別注をしたような素敵なカップボードに仕上がりました。
キッチン奥の収納スペースにおいては、高さ2450幅980のドアを別注することにより、統一感のある一枚の壁のように見せるような形をとることができました。
お風呂はタイル張り工法でしたので、そのタイル部分を撤去し、新しくユニットバスに入れ替えました。ただ以前のお風呂にある窓の天板の部分に、御影石を設置されていたため、その御影石をいかに残してユニットバスに組み込むか、その上で防水対策をどうするかが難しい工事でした。
洗面所の工事は、共働きでも便利なように、外に干さなくても、また雨の日の洗濯物を乾かせるように天井から電動の物干しを設置することになりました。洗面所の収納スペースは、洗面化粧台や収納部分など、お客様が来たときにすぐ隠すことのできるようたくさんの引き違いのドアを設置し、1枚の壁に見える様に工夫をしました。
寝室は、十畳の和室と広縁があったので、その広縁のレベルを上げることにより、一体化した大きな寝室に替えることができました。今まであった壁収納は取り外し大きな収納スペースにし、奥様の使い勝手も上がったと喜んでいただいております。
二階のトイレ及び洗面化粧台も一新しました。特に洗面化粧台においては、木の良さを感じていただくため材をそのまま利用し自然素材を生かした洗面化粧台ができたと思って喜んでいます
工事途中も毎週のように打ち合わせを行い、リビング・LDK・玄関の上がり口等に間接照明を設るなど、より一層高級感が出たと思っています
今後とも長いお付き合いになると思います。今のところ非常に喜んでいただいております、これから5年10年20年とメンテナンスをさせていただきたく考えています。