外壁塗装における用語解説『モルタル・サイディング編』

日本の住宅の外壁の仕上げ方法で代表的なものは2つの方法となります。『モルタル工法』と『サイディング工法』です。

まずはモルタル工法からご説明します。

モルタル工法

もともと日本の住まいは、木造の外壁のところにモルタルを施行して、その上から吹き付けるものが一般的でした。

モルタル工法』は、セメントに砂を混ぜたものを外壁面に定着させて行うものであり、湿式工法と呼ばれます。

下地の上にベースモルタルを塗ります
モルタルを壁全体に塗ります
モルタル表面を均一にします
乾燥後塗装を行います

長所

  • 簡単にできる
  • コストが安い
  • 日本全国で普及していた

短所

  • 充分乾燥させてから施行しないと、ひび割れが多く入る可能性がある
  • 職人により工事内容に差が発生する
  • 風の強いところや海沿いなど劣化が早かい
  • ひび割れから雨もりが発生する可能性が高い

次に『サイディング工法』をご説明します。

サイディング工法

『サイディング工法』は初め、サイディングボードと呼ばれる15cm~60 cm幅の横長の板を建物の外壁に直接貼り付けるもので、1980年頃より普及しはじめ、海沿いで潮風が強く当たるところや風の強いところかからこの工法が広がっていきました。

サイディングには大きく分けて4種類あります。

  • 窯業系サイディング
  • 金属製サイディング
  • 樹脂製サイディング
  • 木製サイディング

です。

一般的に住宅でよく使われているのが『窯業系サイディング』です。

では次に、よく使われる『窯業系サイディング』を説明したいと思います。

窯業系(ようぎょうけい)サイディングと高意匠系(こういしょうけい)サイディング

窯業系サイディングボードはセメントや珪酸カルシューム等で作られた工場生産品であり、商品の精度が高く、また無機材を原料としているため建物の防火性能を向上させることができます。

サイディング工法が登場した頃は、アーリーアメリカン調の板を横に貼ったものを積み重ねるような形のものが主流でした。

その後、製品開発により表面のデザインが多様化されました。また板の厚みも当初は9㎜程度でしたが今は24 cm程度まで幅広くラインナップされ、表面の凹凸感でオリジナリティ感や重厚感を出せるようになっています。そして表面のデザインも石調やレンガ調など様々なパターンが施され、完成したときに高級感を与える事ができる商品となりました。

このような付加価値のついたサイディングボードのことを『高意匠系サイディング』といいます。

このように素晴らしいサイディングボードですが、交通標識が紫外線で分解されて色が淡くなっていくのと同様に、サイディングボードも表面が紫外線に分解されて劣化していきます。この魅力的なデザインの住まいの外観を保つためには、この紫外線による分解が最大の敵となるのです。

この最大の敵をカバーする工法が『クリア塗装』です。

クリア塗装

『クリア塗装』は読んでごとく、透明な樹脂を外壁の表面に吹きつけることにより塗膜を作る塗装です。

この『クリア塗装』は付加価値のついた『高意匠系サイディング』を保つための塗装です。ただどんな場合でもできるわけではなく、紫外線における劣化が進みすぎると、色がぼやけてしまったり・淡くなったまま仕上がってしまったりします。その上表面が劣化しているため、塗料の吸着に差がでて色むらが発生してしまう可能性が高いので、『クリアー塗装』の施工をお断りしなくてはならない場合があるのです。

なので『高意匠系サイディング』を保つための塗装は、劣化が進む前に『クリア塗装』をすることがとても重要なのです。

では、劣化が進んでしまった外壁は元新築の様な美しい外壁にすることはできないのでしょうか?

では次に、新築の様な美しい外観に戻す方法『WB多彩仕上げ工法』をご紹介したいと思います。

WB多彩仕上げ工法

塗料メーカーであるスズカファイン株式会社が開発した『WB多彩仕上げ工法』です。

経年劣化が進み、クリア塗装では、塗れなくなった外壁をまるで新築のような美しい素敵なデザインにするためにの工法です。

『WB多彩仕上げ工法』は、特殊なローラーを使用することにより2色3色とたくさんの色を使って仕上げができます。仕上げには、『クリア塗装』を行うので対候性能も確保できる素晴らしい工法です。

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